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Hair designer
店長 / ヘアデザイナー
TAKUYA MIYAZAWA
宮澤 卓也

2万円のお弁当

まずはこちらをば。

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知ったきっかけは、

敬愛する落合陽一さんのWEEKLYOCHIAI

緊急事態宣言後はコロナについてのディスカッションがほとんどでしたが、

その中で飲食店からのインタビューとして16:10~から出演している鳥羽シェフ。

色々と腑に落ちる部分が多く、

ここからTwitterをすぐさまフォロー。

レシピを参考にガパオライスやから揚げを作ってみたりしましたが、

この人の作ってる料理を食べてみたい。

その気持ちには抗えず…。

代々木上原とかめちゃ近いしね!と。

イケウチオーガニックのハンドタオル、

リユース可能なお箸、

風呂敷に包まれた弁当、

封筒に入った挨拶文とメニューが2枚。

2~4人前を頼んでいたのでおかずが2段。

 

ウーバーイーツや近所のテイクアウト。

色々しましたが、何よりネックだったのは容器。

これに尽きると思っていました。

やはり、器や店の雰囲気などが美味しさを引き立ててくれている。

逆にマックにその辺を期待はしないから業績がめちゃ良かったのもわかる。

 

正直贅沢弁当過ぎる価格だとも思います。

でも、持ち帰って紙袋から取り出す所から体験が始まってる。

封筒を開け鳥羽シェフからの手紙を読んだところでお店の扉が開く。

ロゴの入った箸箱から箸を取り出し、家にあったワインをあけてみる。

メニューの内容に目を通し、イメージした直後にそれを口へ運ぶ。

ペアリングはあっていないかもしれないけど、ここはレストラン。

五感が揺さぶられる。

美味しいのは当たり前。その先に感じる熱量。

 

体験型弁当としたらこの価格でも何も疑問はないなと思ったし、

なんなら食べてみて欲しい。

箸はその後も使ってるし、

タオルで汗を拭えばあの時の体験がちょっと甦る。

少しお腹が空く。

こんな状況下だからこそできた体験だったと思う。

美容師としてこれを何に活かせるのだろうか。

 

 

 

 

お久しぶりです

前回の更新は緊急事態宣言が出る直前でした。

ステイホームが叫ばれる中、

営業にも徐々に影響が出始め、

色々な情報が交錯していた。

またサロンへ足を運んでもらえるのがいつになるのか見通しが立たない中でも髪の毛は伸びていく。

なにか発信できることはないかなぁと思っての前髪セルフカット動画でした。

 

その後緊急事態宣言も発令されましたが、

美容室は休業要請対象には含まれない。

ということが国会で答弁されていました。

正直なところ変なフューチャーをされたことに対して、

やられた。

という感想でした。

 

同エリアのサロンは発令を待たずに休業宣言を出しているところも多く、

どちらが正解かどうかなんてわからない状況。

一旦期間を決めて閉めるのもアリかもしれませんね。

と代表とも話し合いました。

 

2週間の休業を決め、その後も予約枠をセーブする為の自宅待機。

もどかしく感じる反面、働き始めてからここまでの休暇も無かったのも事実。

色々と立ち返り、様々なことを考えました。

 

6月に入り電車の乗車率も戻ってきているのを感じます。

1度快適な車内を知ってしまった後だとなかなかきついですよね笑

日々髪に携われていることに以前のような幸せを感じています。

しかしながらまた別の角度での価値観のあり方も求めています。

どう足掻いても最終的には対面で技術を提供すること以上にできることが無い。

であればその時間が何かしら今まで以上に意味がある場でなければいけないと思いました。

まだまだ試行錯誤ですが、そういった意味のある人間になりたい。

 

 

この状況下に陥ったときに真っ先に浮かんだのがこれだ。

英語だか国語だかの教科書に載っていた。

ある日を堺に元の生活には戻れなくなる。

ずっと。

それは急にやってくる。

 

色々と準備をしていたことや思惑も全部飲み込まれてしまった。

だが運転席に座ってしまった以上、

車は走らせるも止めるも自分で決められるようになるともとれる。

ものは考えようでしょう。

 

 

 

 

 

ミスト

 

まぁ何があるかわからない世の中ですから、

もともと先行きがわかってることなんて何もないよな。思い知らされるというか。

そんな中でも髪をどうにか切りたいだとか、

気持ちをあげたいというお客様をなんとか綺麗にしたい。

それはいつもと変わらないし、

いつも以上に強い気持ちで望んでいます。

 

家に居るのが1番安全。でも誰も出なければってことでしょ?

家族が外に出てる中で自分だけ家に居ても意味が無いし。

逆もそう。

その辺りの認識をもう少し共有していかないと不安はなくならないかな。

 

経済がなんだかんだと言っても今目に見えて亡くなってる方が、

自分の家族だったら?自分だったら?友達だったら?

でも生きていくために働くしかない。

誰かの助けになるならと身をきって。

魂のカットをしている訳です。

誰もがそうだと思います。

経済が止まったらその先がやばいのは誰だってわかるけど、

目の前の恐怖は誰がなくしてくれるんでしょうか。

この先に大変な生活があるにしても、

その生活自体がなくなるかもしれないじゃん。

 

精神論じゃどうにもならないことなので、

今考えうる最大の警戒をもってサロンを営業しています。

でもぶっちゃけ怖いです。

自分がサロンをクラスターにするかもしれない。

でも思い込みやフェイクニュースに踊らされずに、

ひとりひとりが正しく予防する以外ないよね。

 

 

今送り出してるお客様には、

『また会えるようにがんばりましょうね!』

とお声がけしています。

落ち込みがちな今だからこそ、

対面でコミュニケーションをとることで、

ちょっと気持ちが軽くなるかもしれません。

不安な気持ちを共有するだけでちょっとすっきりするかもしれません。

こんな中でもご来店いただいた皆さまの為に、

僕らは万全を期しています。

それが自分達の為にもなるし、周りの為にもなるから。

 

情報過多な現代だけど、

SNSとかLINEが3.11に一気に浸透したのを覚えていますか?

ということはですよ、

今回のこの状況でも何かを発展させる機会になるはず。

テレワーク、自社出勤…。

やってみたら案外快適という声も良く聞きます。

新しい形態での仕事やコミュニケーションが間違いなく増えるでしょう。

美容室に何かを落としこむなら?

店舗と移動型店舗の複合サロンとか?

24時間オープンサロンとか?もうあるか。

働くスタッフ側は?

5GでVR内でカットレッスンとか?

そしたらウィッグいらないもんね。

カットモデルも髪質、毛量、クセを設定したAIがモデルになったり?

それも面白そう。

ただカラーとかはどうなんだろなー。

もうその感じになってたら髪をちょっと採取したらAIがカラー剤の調合をしてくれるか。

だんだんSFチックになってきましたね。

そんな感じで色々考えています。

 

12年目スタートはなかなかにハードですが、

世界中の人たちとある意味繋がっている実感がもてました。

運命共同体として立ち向かっていきましょう。

 

 

 

 

今年も1年ありがとうございました。

年末の挨拶を直接させていただけた皆様。

ありがとうございました。

年始のご挨拶をさせていただけるであろう皆様。

お待ちしておりますのでお身体に気をつけて下さい。

 

思い返せば年始からインフルエンザにかかり始まった2019年。

激動の1年でした。

平成は令和へ。

ずっと先だと思っていたオリンピックはもう来年。

あっという間に時間は進んでしまいますが、

何事も変えられる、変えようと思って行動する。

その姿勢が何よりも大切なんだと思いました。

 

なんとなく過ごしていたらまた来年の今日になっているでしょ。

 

ということで仕事納め。

去年考えていたこと、

昨日考えたこと。

終わってみて感じること。

 

何事もまずは1歩目を踏み出すことと、

次の1歩を躊躇せずに踏み込むこと。

正月はクロストレーナー漬けで過ごしたいと思います。

 

皆様、良いお年を。

来年も元気にお会いできることを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

まるっと10年

中学生の頃から夢みていた美容師。

高校生になった時から思い描き始めた東京での美容師。

東京に頼むから出してくれと泣いたのを、

今でも思い出すわけですが。

あのタイミングで出してもらえてなければ、

今こうしてここで生活出来てないわけで。

専門から東京に出ることを勧めてくれた恩師だと勝手に思ってる地元の美容師さん。

そもそも東京に目を向けさせてくれた当時の彼女。

(のちにこっぴどい別れ方をしたんだけど)

学費を出してくれた両親。

東京に出てきてからできた沢山の友達。

S.を紹介してくれた西村さん、ベルエポック。

採用してくれた当時の上司たち。

言い出せばきりがないです。

人は1人では生きていけない。

んで、同期。

タイプの違う我々はぶつかる事も多く、

僕は悔しい思いをする事も多かった訳です。

もたれ合わずに別のベクトルを向きつつ、

だけど同じ方面を見ながら進んできたって思う。

だからうまいこと付き合ってこれたよねって俺は思ってる。

まぁ何か言いたいとかそういうんじゃないけど。

10年あっという間だった。

スタッフも増え、

怒られる事も少なくなり、

だからこそ自分への制約と誓約を増やしてきた。

入社当時は6人。

去年まで野球チームだったけど、

今年はサッカーチームになった。

とにかく今年はチーム力。

ピッチの中で何ができるか常に考えながら走り続けること。

全員が違うからできることが絶対ある。

専門学生の頃から好きな格言でお別れです。

5代目古今亭志ん生師匠の有名なヤツです。

他人の芸を見てあいつは下手だなって思ったら、

そいつは自分と同じくらい。

 

同じぐらいだなと思ったら、かなり上。

 

うまいなぁと感じたら、

とてつもなく先へ行っているもんだ。

 

 

11年目のその先へ。

今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。